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紫外線・皮膚疾患ついて

紫外線・皮膚疾患ついて

肌のしくみについて

肌には、自ら潤いを生み出したりダメージを修復したり、古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わったりと、すこやかで美しい状態をつくりだす力が兼ね備わっている。 しかし、ストレスや加齢、環境の影響などのダメージを受けることで肌の機能が低下し、トラブルが起こる。

(1)表皮:
肌(皮膚)は表皮と真皮の二層構造になっており、表皮はその外側の部分非常に薄く、デリケートなケアが必要。

(2)角質層:
表皮の一番外側にある層。外部刺激(紫外線、ほこり、ウイルスなど)から肌を守るバリア機能を担っている。

(3)基底層:
表皮の一番奥にある層。ここで、新しい肌細胞がつくられる。

(4)メラノサイト:
基底層に存在し、シミの原因となる黒色メラニンをつくり出す。

(5)真皮:
表皮の下にあり、コラーゲンやヒアルロン酸などが主成分。肌の弾力やハリを保ち、表皮に栄養や水分を与える役割をもっている。

太陽の光と紫外線について

太陽の光には、目に見える光(可視光線)と目に見えない赤外線、紫外線とがあります。
紫外線は、その中で最も波長の短い光で、波長によってUVA、UVB、UVCにわかれますが、実際に地表に届くのは、そのうちUVAとUVBです。

UVAとUVBの特徴

●UVA(紫外線A波)
肌に急激な障害を与える作用は弱いが、蓄積的なダメージを与える。
肌の奥の真皮にまで侵入し、肌のハリや弾力を失わせて光老化を引き起こす原因になる。
すでにできているメラニン色素を酸化させ、肌を黒くさせる作用もある。

●UVB(紫外線B波)
肌への作用が強いため、短時間でも肌が赤くなるサンバーン(日やけによる炎症反応)や、数日後に肌が黒くなるサンタン(色素沈着反応)を引き起こす作用がある。 波長が短いUVBは、炎症やしみの原因となるだけでなく、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど、生体への影響が強い。

紫外線による色素沈着

紫外線の刺激により、メラノサイトへ指令が届き、メラニン色素が生成されます。
メラニン色素はメラノサイトから表皮の細胞に受け渡されてまわりの皮膚へと広がり、紫外線を吸収して肌を守ります。

その時に生成されたメラニン色素は、ターンオーバーによって角質層へ押し上げられ、最後は垢となって肌から排出されます。
しかし強い紫外線を浴びメラニン色素が過剰に生成され、さらに体調不良や精神的ストレス、加齢などによりターンオーバーが乱れると、メラニン色素が排出されにくくなり、色素沈着の原因となるのです。

紫外線による皮膚障害について

紫外線に対する反応は、メラニン色素の量・性状の反映である皮膚の色調によって 個人差がある。 70%程の日本人は紫外線にあたると赤くなり、その後黒くなる。

17%程の色白の人は紫外線にあたった後も赤くなるだけで黒くならず、13%程の色黒の人は赤くならない。色白の人は特に紫外線による皮膚障害を受けやすいので注意が必要。紫外線による皮膚障害は大きく下記4つに分類される。

紫外線は夏に多い?

紫外線の量は夏に多いと思われがちですが、実は春先からピークを迎えています。とくに3月〜5月は冬の乾燥で肌が弱っているところに急に紫外線が増えるので肌がダメージを受けやすく肌のトラブルが多くなります。

ただし、秋冬も紫外線がなくなるわけではないので、注意が必要です。
(冬は大気層の通過距離が長くなるため、紫外線は弱くなる)

紫外線の特性を皮膚疾患の治療に活かす

太陽光線の紫外線には、日焼け、シミ、シワそして皮膚がんを誘発するなど皮膚に有害な面もあるが、ビタミンD3生成作用など有益な面もある。

●紫外線を応用した皮膚病治療
免疫反応や細胞増殖を抑える効果が期待できるため、尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎、尋常性白斑、痒疹、皮膚悪性リンパ腫、円形脱毛症などの治療で用いられる。

ナローバンドUVB療法
UVB治療に特に効果がある波長は304-313nmの領域であり、日焼けや、皮膚がんを誘発する有害な波長は300nm以下であるとわかっている。 ナローバンドUVBの機器から照射される波長は308-313nmの極めて狭い領域が中心であることから、UVBの波長から有害領域をカットし、治療に有効な領域のみを抽出することで、有効かつ安全な治療ができるようになっている。
※UVAを利用したPUVA療法に代わり、ナローバンドUVB治療法が用いられるようになった。